床 掃除(フローリング・カーペット・畳など)

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その他の掃除については、「住まいの健康★掃除マニュアル(掃除方法)」参照ください。





どこに? どんな汚れ?



*「掃除の方程式」詳しくは、基礎理論 を参照してください。





どこに?:床(フローリング・カーペット・たたみ)

住まいの室内における代表的な床材として、フローリング・カーペット(ラグ等含む)・畳・クッションフロアシート(CF)等があり、このうちCFシートの掃除方法は比較的フローリングと似ているため、フローリング・カーペット・畳の掃除方法を紹介していきます。





どんな汚れ?:床の汚れ

住まいの中でも一番汚れやすいと言える場所が床面です。

代表的な汚れとして大きく分類すると、ホコリ類(ハウスダスト)・日常生活に伴う固体及び液体汚れ・シミ・その他があります。

また、床の素材によって汚れの付着状態も異なります。

ホコリ汚れを例に、各床材と汚れの状態を拡大して見ると、フローリングは上にのっているという感じで掃除は比較的ラクですが、カーペットは絡みつき、畳は入り込むといった状態になり、フローリングと比べて汚れを除去する作業にも影響を及ぼします。



* 近年、建材の種類も多様化・複雑化しており、一見しただけでは判断を誤る建材もあり、その違いによって掃除方法が異なる事もあります。

材質を知る前提として、建材の種類と使用されている部位について確認しておくことは大切です。


例えば、フローリングも天然の木材で作られているものから、見た目は同じでも他の素材表面に木目の印刷がされているものや、カーペットも化学繊維と天然素材のウールとでは掃除方法が異なる場合もあります。



ポイント

  • 部屋の奥から入口へ・挟所から広所へ掃除を行う
  • 床材の種類と汚れにあった掃除を行う
  • 換気を行う(窓開け換気+機械換気ONなど)

換気について詳しくは「住まいの換気の新常識!」を参照してください。





なにを使って?:除去力

(準備する掃除用具と洗剤)

掃除機、不織布等化学モップ類、ペンキ用ハケ、マイクロファイバータオル、メラミンスポンジ、プラスチック製のヘラやカード、食器用中性洗剤、バケツ等、他




床掃除(どのように?:作業方法)


*共通の掃除方法「掃除機」

掃除機について詳しくは「掃除機のかけ方」にて。





掃除機以外の床掃除


① フローリング(日常掃除:拭き掃除編)

場所(素材):フローリング
汚れ:ホコリ類(ハウスダスト)・日常生活に伴う固体及び液体汚れ・他


作業法

掃除機以外の掃除として、拭き掃除があります。拭き掃除はホコリ等ハウスダストの舞い上がりを軽減させるので、吸入性のアレルギーを持つ方にはお勧めの掃除と言えます。

床の拭き掃除の場合、基本的に立ったまま拭き掃除出来るモップ類が効率的です。

雑巾を使用してしゃがみ込み腰を曲げて全体を拭き掃除すると、体への負担も大きく疲れるので、局所的に落ちない汚れの場合だけにします。

日常的な拭き掃除としては、不織布等を含む化学モップのドライタイプがお勧めですが、液体(水性)汚れが乾燥したり、ホコリの舞い上がりを特に気にされる場合は、ウエットタイプも有効的です。

モップでの拭き掃除で取りきれない端や角やハバキ上のホコリ等は、雑巾による拭き掃除や掃除機の細口又はブラシノズル(ペンキ用のはけを併用も可)を活用しましょう。


局所的に落ちない汚れは、水に濡らし固く絞ったマイクロファイバータオルや、水で濡らしタレない程度に絞ったメラミンスポンジで優しく擦ります。

かさ高の固着物汚れは、プラスチック製のヘラやカードで優しく削ります。


油脂性の汚れの場合、ぬるま湯で薄めた食器用中性洗剤を活用し、最後に水に濡らし固く絞ったマイクロファイバータオル等で水拭きして、洗剤成分を残さないようにしましょう。




② カーペット

場所(素材): カーペット・ラグ
汚れ:ホコリ類(ハウスダスト)・日常生活に伴う固体及び液体汚れ・他


作業法

作業の前に素材とタイプを確認しましょう。

素材については少なくとも、ウール等の天然素材か化学繊維なのかは確認したいところです。

天然素材の場合は、品質表示確認やメーカーに問い合わせる等、1度は調べておくと良いでしょう。

*プロの現場では、素材表示やメーカーがわからない場合、カーペット繊維(毛)を少しだけカット又は抜くなどして火(ライターなど)で燃やし、燃え方や匂いで天然素材か化学繊維なのかを判断する方法を使用する場合もあります。


タイプについては、局所的なラグ等の床置きタイプか室内全体の敷き込みタイプなのかは確認しましょう。

タイプの違いにより、掃除方法も異なります。


基本的な日常掃除としては、掃除機が便利です。

それ以外の掃除方法として、局所的なら粘着テープでコロコロと「くっつけて取る」等はラクです。

しかし、カーペット毛の奥にある汚れまでは取りきれません。

ラグ等の局所的なカーペットの場合、洗濯機で洗えるのなら(*注意:品質表示確認)洗濯するのも良いでしょう。

*シミ汚れは「カーペットのシミ抜き」にて



画1:ラグのプロによる洗剤洗浄、左半分洗浄済み。画2:敷き込みカーペットの下地板と中間クッションマットの三層施工。画3:粘着テープでカーペットの掃除。




③ 畳 (日常お掃除:拭き掃除編)

場所(素材):畳
汚れ:ホコリ類(ハウスダスト)・日常生活に伴う固体及び液体汚れ・他


作業法

畳の掃除箇所は大きく分けると、いぐさ部の畳表(たたみおもて)と接続部となる合わせ目や畳寄せ(たたみよせ)との隙間等、畳縁(たたみべり)の周辺がポイントとなります。


畳み表

水に濡らし固く絞った雑巾(綿タオル類)で、畳の目に沿って優しく拭きます。


畳縁

掃除機が便利です。それ以外だと、汚れが乾燥しているならペンキ用のハケやブラシ類でかき出し、チリ取りに集めて捨てます。

*畳に液体汚れをこぼしてしまった場合等、「畳のシミ抜き」を参照してください。


植木照夫の掃除学研究所

掃除学研究所は、植木照夫により発案された、掃除理論の集約的公式「掃除の方程式(うえきの方程式)」と「掃除がラクになる法則(うえきの法則)」を基に、幅広く関連知識をまとめた新しい学問の研究サイトです。