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ペットと暮らす掃除学 > ペットの抜け毛掃除
飼育しているペットの種類により違いがありますが、体に毛が生えている有毛動物は、多かれ少なかれ毛が抜け落ちます。
猫や犬を飼育する際、汚染範囲の広さで1番悩まされる汚れが「抜け毛」と言えます。
掃除の方程式を基に、抜け毛の掃除方法を紹介します。
STEP 1
ペットの抜け毛とは?
(掃除の方程式:どんな汚れ?)
抜け毛はアンダーコートから?
1. 抜け毛の知識と性質
毎日のように抜けるのですが、季節の変わり目で冬から夏に向けての春や、夏から冬にかわる秋頃は特に多く抜ける傾向があります。
人で言うと衣替えの時期に近いように思え、猫や犬も衣替えすると言えます。
室内で飼う場合その体毛が抜け落ちた時から汚れと判断され、抜け毛と一緒に動物の皮膚の角質等も落ち、同様に汚れとなっていきます。
抜け毛の毛根や角質は、ダニやカビなどと言った害虫や微生物のエサにもなるので、衛生上の問題や吸入性のアレルギーの原因物質としても注意が必要です。
抜け毛をよく見ると太い毛と細い毛の2種類ある(ダブルコート種)事に気付きます。
調べてみると、太い毛は「オーバーコート」と言い体の表面を覆い、水をはじき紫外線や外敵から身を守っているようです。
細く柔らかい毛は「アンダーコート」と言い保温の役目を果たし季節の変り目等に多く抜けるようです。
*ペットの種類によっては、抜け毛が1種類(シングルコート種)のものや無毛等もあるようです。
オーバーコートはアンダーコートに比べて太くしっかりした抜け毛ですので、布製のソファーやクッションや衣類等の繊維に、刺さるように付着するなどして取りにくいですが、量はアンダーコートほど多くありません。
また、質量的にも重いので、床面に多く抜け落ちる傾向があります。
アンダーコートは抜ける量も多く、柔らかくて質量も軽いので、汚れとして掃除が大変な抜け毛は、アンダーコートと言えます。
汚染範囲は広く、猫や犬の行動範囲だけでなく、空気中に浮遊して風により高所や室内全体に拡散していく他、衣類に付着して別の部屋に運ばれたりもします。
抜け毛(ホコリ)の性質
抜け毛はその質量(重さ)にもよりますが、汚れの性質的にはホコリとよく似ています。
ほこりは、窓あけや歩行などによる風や衝撃によって空気中に飛散しやすく、若干の間空気中に浮遊したあとは、徐々に沈降して室内上部建材や家具・家電や床などの上に付着します。
汚染範囲が広く凹凸や隙間などにも入り込み付着するので掃除が大変。また、汚れの質量が軽いほど空気中に長く浮遊します。
ペットの抜け毛汚染の場合、室内の上部に付着する汚れ(抜け毛)は、質量の軽いアンダーコートと言え、室内の下部や床面にはアンダーコートとアウターコートの混合汚れ(抜け毛)による汚染が予想できます。
*詳しくは、掃除方法 > ホコリなど空気の汚れ (ハウスダスト:カビの胞子や花粉、PM2.5、タバコ煙、ペットの毛、その他)にて。
抜け毛だけでなく、ペットの皮膚から落ちた角質なども乾燥破砕などによりホコリと同じような性質を持つので、空気が乾燥する冬場は特に注意が必要。
このように、抜け毛や角質と言った汚れの性質を考えると、汚れやすい場所をある程度予想できます。
抜け毛を減らす予防対策
掃除がラクになる法則の一つに、「汚れにくい環境を作る」があります。
究極、汚れなければ掃除をしなくてすみます。
しかし、汚れを出さないことは無理でもありますが、減らすことはできます。
ブラッシング
ペットにブラッシングをする事で、抜け落ちる前に取り除く事で、室内に溜まる抜け毛を減らす事が出来ます。
その他、ブラッシングにより毛艶が良くなる事やペットとのコミュニケーションや健康チェックなど、飼い主にもペットにも良い時間となるでしょう。
ブラッシングの際にコームを使うと、ノミの確認や除去も出来ます。
(*ブラッシング後のブラシのお手入れも大切です)
シャンプー or 身体拭き
シャンプーで体を洗う事で、室内に抜け落ちる毛を減らす事が出来ます。
また、体の汚れを落としたり体臭も抑えることが出来るので、体を洗う事を嫌がらないペットにはお勧めです。
体を洗うのが嫌いな子には、ブラッシングの後に濡らして硬く絞ったタオルで拭いてあげるのも効果的です。
タオルには、汚れと共に抜け毛がたくさん付着しているはずです。
その他
散歩から帰ったら固く絞った布で脚と毛を拭いたり、ペットの汚れを家に入れない工夫をすることでも掃除の手間を軽減できます。
STEP 2
掃除すべき場所をチェック
(掃除の方程式:どこに?)
普段の掃除では見落としがちな場所はないか、まず確認!
室内で猫や犬と暮らしていると、避けて通れないのが抜け毛(被毛)の問題。
被毛の汚れとしての性質は、ホコリとよく似ています。
風や衝撃によって空気中に飛散しやすいが、若干の間空気中に浮遊したあとは、徐々に沈降して建材や家具などの上に付着します。
したがって、各エリアの掃除をする場所をチェックするときは上から順番に見ていくとよいでしょう。
室内空間を3つ(4)に分ける!
室内を作業順に言うと、目線より高い位置を上部、目線より低い位置を下部、最後に床面とします。
ここに、「空気の通り道」を加えると4つになります。
各家庭により掃除する物や場所に違いはあると思いますが、「掃除の基本は上から下へ」なので、室内上部 → 室内下部 → 床面 の順番で確認していきます。
★ チェック ポイント
室内上部
室内上部は、目線よりも高い位置の掃除となるので、高所作業と言えます。
掃除対象となる物の例として、吊り下げタイプの電気の傘や、カーテンレールの上、エアコン、壁面にある写真・絵などの額縁や時計、他。
室内下部
室内下部は、目線より低い位置の掃除です。
掃除対象となる物の例として、家電類(テレビ、AV機器、パソコン)・家具類(収納家具やソファーなど)・カーテン・窓サッシ網戸・建具(戸)・壁面・他
床面
カーペット、畳、フローリング、窓サッシ底面レール部、その他(バルコニー床)など
空気の通り道
エアコンや換気扇(キッチンのレンジフードも含む)や空気清浄機などのフィルター類、自然給排気口、窓サッシ、玄関などの開口部。
特に、住んでいる家の換気システムが第何種?かも、確認しておきましょう。
*詳しくは、「住まいの換気 新常識!」を参照してください。
その他
各家庭により違いはありますが、ペット用トイレ、ペットがいつも寝ている所(寝床)、お気に入りの場所、ゲージ、キャットタワーなど
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