風呂(バスルーム) 掃除

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その他の掃除については、「住まいの健康★掃除マニュアル(掃除方法)」参照ください。




どこに? どんな汚れ?



*「掃除の方程式」詳しくは、基礎理論 を参照してください。





どこに?:風呂の部位

換気扇(表面カバー・フィルター)、照明、天井・壁面・カウンター、鏡、浴槽、シャワー・水栓金具類、出入口ドア、床・排水口、など




どんな汚れ?:部位別の汚れ



風呂の代表的な汚れ

固着したホコリ汚れ、水アカ(スケール)、カビ、石鹸カス・人の皮脂など、体毛、他(水性の汚れが多い)

*風呂場のホコリ汚れは、付着後湿気を帯びて濡れて乾燥を繰返し堆積固着したホコリ汚れなので、付着力(状態)は通常の「のっている」や「吸付いている」より強い。

*ホコリ汚れについて詳しくは「ホコリなど空気の汚れ」を参照してください。

*水アカ(スケール)汚れについて詳しくは「水アカ汚れ」を参照してください。

*カビ・排水口のヌメリ(バクテリア)などの汚れについて詳しくは「微生物や衛生害虫の汚れ」を参照してください。


ポイント

  • 掃除の基本は上から下へ
  • 水廻りは汚れをためると頑固になる!頑固な汚れは擦りや削り作業。
  • 擦りや削り(研磨)作業は、用具選択重要・素材傷つけ注意!





なにを使って?:除去力

(準備する掃除用具と洗剤)

メラミンスポンジ、マイクロファイバータオル、ブラシ類、焦げ取りスポンジ、食器用中性洗剤、伸縮脱着式ガラスワイパー(スポンジ付)、プラスチック製ヘラ・ケレン(プラスチック製カードも可)、ゴム手袋(洗剤使用時装着)、他(*カビやサビ等は特殊な洗浄剤を使用します)





便利な用具と洗剤の使い方


★ ガラスワイパー(スポンジ付)

天井・壁面等の平面部や鏡は、ガラスワイパーのスポンジ部で擦り洗いします。洗い終わったらシャワーで流し、その後ワイパー部で水を除去します。

ガラスワイパーは伸縮式のものを選ぶと、天井や壁面高所の作業を床に立ったままラクに行えて、浴槽の縁や踏み台にのるよりも安全に掃除できます。

お風呂を使用した後は、ワイパー部で鏡や壁等サッと水を切っておくと、汚れの付着も少なく乾燥が早まるので、掃除が楽になります。


★ 洗剤(食器用中性洗剤)

洗剤:油脂性の汚れ等が落ちない場合は、食器用中性洗剤(ぬるま湯で薄めたものをスプレーボトルに入れて使用)を活用します。

ポイントは、マイクロファイバータオルやメラミンスポンジ等、除去力のある用具と併用して使う事です。


★ ブラシ類

溝や水栓金具類の根元や接続部等の凹凸面は、ブラシ類を使用します。


*用具全般に言える事ですが、力を入れてゴシゴシはNGです。人の力で汚れを落とすのではなく用具に働いてもらうので、力加減は自然と優しくなります。力を入れるのは、素材の事を考えても最後の手段です。





風呂掃除(どのように?:作業方法)

部位別編(用具・洗剤と汚れ)

掃除する場所の高さで、作業もかわります。

作業箇所を3つに分けてみました。

目線より高い場所「室内上部」の掃除は高所の作業となります。

目線より下で、壁面やシャワーや鏡など「室内下部」。

そして床面となります。

掃除の基本は上から下なので、作業の順番は「室内上部」→「室内下部」→「床面」となります。





1. 浴室換気扇

掃除の基本手順は「上から下へ」なので、換気扇(カバー等)・天井から壁面の順で作業します。

浴室換気扇は、汚れ(ホコリやカビ類等)の量も多いため、作業時にホコリが落ちるなど他部位の再汚染もあるので、はじめに掃除をする方が効率的と言えます。

フィルター付の浴室暖房換気扇等は、フィルターを外して掃除しましょう。

*フィルターの詳しい掃除方法は、「健康・住まいの換気 新常識!」を参照してください。


浴室換気扇のカバーやフィルターに付着するホコリ汚れは、拭取るか洗い流すと良いでしょう。

カバーが外れるなら外して、シャワーで洗い流しながら凹凸面はブラシで優しく擦ります。

平滑面であれば、水で濡らしタレない程度に絞ったメラミンスポンジなどで、優しく擦り洗いします。

油脂性の汚れ等が落ちない場合は、食器用中性洗剤(薄めたものをスプレーボトルに入れて使用)を活用します。




2.  天井・壁面・照明器具・浴槽・壁面付属品(リモコンや棚類等)・カウンター等

はじめに、シャワーなどで全体を水で濡らす。(換気扇に水がかからないよう注意する)

平滑面は、水で濡らし固く絞ったマイクロファイバータオルで、優しく拭き上げます。

汚れが落ちない場合は、水で濡らしタレない程度に絞ったメラミンスポンジで、優しく擦り洗いします。

凹凸面となる壁面と付属品の接続部等は、ブラシ類を活用します。

油脂性の汚れ等が落ちない場合は、食器用中性洗剤(ぬるま湯で薄めたものをスプレーボトルに入れて使用)を活用します。

日常的な掃除で汚れをためなければ、洗剤を使う事なくマイクロファイバータオルとメラミンスポンジ&ブラシ類で、ほとんどの汚れが落ちます。

(*日常的な掃除の中で、湯船につかる浴槽内の掃除は良く行われますが、洗い場側の床からの浴槽と床との立上がり部分のエプロンは忘れがちの方も多いのでは?

エプロン部は最も汚れの溜まる場所の一つですが、日常的な風呂掃除の盲点にもなっています。)




3.  鏡(かがみ)

鏡は、必ず見てしまう部位でもあるため、汚れが気になる所でもあり、水アカ(スケール)によるウロコ状の頑固汚れが溜まりやすい場所でもあります。

通常軽度の汚れであれば、水で濡らし固く絞ったマイクロファイバータオルで優しく拭き上げます。

それでも落ちない場合は、水で濡らしタレない程度に絞ったメラミンスポンジで、優しく擦り洗いします。

重度のスケール汚れを落とすのはとても大変で、ダイヤモンドパッド等を使い根気と時間がかかる掃除となります(この時、鏡表面に曇り止め等のコーティングがされている商品は、水アカと一緒にコーティングも剥がれてしまいます)。


予防

一番の予防は、ガラス面に水滴をためない事です。

浴室使用後に、鏡をタオルで拭いて水分を除去する他、ガラスワイパーなどで水滴を除去しておく事で、スケール汚れを軽減する事が出来ます。

ついでに壁面やドアの水滴も取ってしまうと良いでしょう。(画像はスポンジ付きワイパーのワイパー部を使用)




シャワー・水栓類

水アカ(スケール)等の汚れが軽度の場合、水で濡らし固く絞ったマイクロファイバータオルで、優しく拭き上げる。

汚れが落ちない場合は、水で濡らしタレない程度に絞ったメラミンスポンジで、優しく擦り洗いします。

頑固な重度の汚れは、素材に傷がつかないよう注意しながら焦げ取りスポンジで優しく擦ります(*めだたないところでテストしてから全体作業を行う事)。

その際、若干の油脂性汚れの分解と擦り作業の滑りを良くする効果を期待して、食器用中性洗剤(薄めたものをスプレーボトルに入れて使用)を活用するのも良いでしょう。

水栓根元や接続部や凹凸面等は、ブラシ類を使用します。

*見た目は同じでも部位によっては、プラスチックにメッキ加工したパーツもあり、その場合素材よりも水アカ汚れの方が硬いので、素材に傷がつかないよう注意が必要です。




出入口ドア

風呂の中でも出入口ドアは、1番汚れの種類が多い場所です。

「水アカ(スケール)・石鹸カス・人の皮脂・他」等の汚れは、人が体を洗う際に付着し溜まっていきます。

カビも湿度や栄養等発育条件の整いやすい場所でもあるので、発生する可能性が高いです。

また、室内空気の通り道でもあり、浴室換気扇に引かれて室内の空気が浴室ドアの換気口から入ってくるので、浮遊しているホコリが溜まりやすい場所でもあります。

平面部は、水で濡らし固く絞ったマイクロファイバータオルで、優しく拭き上げます。

汚れが落ちない場合は、水で濡らしタレない程度に絞ったメラミンスポンジで、優しく擦り洗いします。

皮脂性の汚れが混ざっているようなら、食器用中性洗剤(薄めたものをスプレーボトルに入れて使用)を活用するのも良いでしょう。

取手やゴムパッキンや換気口部分等凹凸面の多いドアは、ツインブラシや歯ブラシ等のブラシ類を活用しましょう。

換気口の細部等は、割箸にマイクロファイバータオルを絡ませて隙間に入れたり、綿棒の活用やピンセット等も便利です。




床・排水口

床面には、風呂で発生するほぼ全ての汚れが付着します。

そして、洗い流したとき最後に通過していくのが排水口となります。

風呂の床は安全性を考慮して、滑りにくく水はけの良い表面形状をしています。

そのため、凹凸が多く水はけ用の溝等に汚れが堆積しやすく、掃除作業も大変と言えます。

平面部は、水で濡らしタレない程度に絞ったメラミンスポンジで、優しく擦り洗いします。

皮脂性の汚れが混ざっているようなら、食器用中性洗剤(薄めたものをスプレーボトルに入れて使用)を活用するのも良いでしょう。

溝の部分は、ツインブラシや歯ブラシ等のブラシ類を活用しましょう。

排水口は、ヘアキャッチャーなどカンタンに外せるものは外して分解洗浄します。

主に、ブラシ類と食器用中性洗剤で洗浄し、凹凸の無い面等はメラミンスポンジを活用できると便利です。

カビやバクテリアなどの微生物汚れがきになる場合は、カビ取り洗浄剤(塩素系漂白剤など)を使用して、殺菌洗浄すると良いでしょう。

かさ高の汚れがある場合は、プラスチック系のヘラで素材が傷つかないよう注意して削り取ります。





便利なカビ除去のプロ技

ティッシュやキッチンペーパーでラクラク浸け置き洗浄!


★ 局部的なカビ類除去

局部的なカビ汚れの場合、洗浄剤が長くカビ汚れに浸されて漂白殺菌してくれる時間を作る事がポイントです。

掃除対象となる汚れ箇所に水をかけて湿らせ、ブラシ類で優しく擦ります。

その後、ティッシュの大きさを適度に整え4つ折りして汚れの上にのせた後、塩素系漂白剤を塗布して10〜15分程度湿布して放置します。

ティッシュをどかし汚れ落ちを確認して、落ちていない場合は湿布作業を繰返し、落ち具合に納得出来たら、水でしっかり流してすすぎを行います。

*まぜるな危険!:酸性洗剤と混ざると人体に有毒なガスが発生するため、混ざらないように同時使用は避けましょう。危険が伴う事もあるので、使用上の注意を良く読んでからお使い下さい。



カビ取り湿布応用編
風呂フタなど面の広い場所のカビ取り

局部的なカビ汚れよりも風呂のフタのカビ汚れの汚染範囲は広く、湿布作業もティッシュだと小さくて大変です。

そこで、面の広い場所にはキッチンペーパーが便利です。

厚みが適度にあるので折る必用もなく、ロール式のものであればフタの長さに合わせて使用出来ます。カビ取り湿布の作業手順は前項と同じで、ティッシュが場所の広さに応じてキッチンペーパーに変わっただけです。

これは、床や壁など広い範囲の洗剤(洗浄剤)湿布作業に同じことが言えます。

植木照夫の掃除学研究所

掃除学研究所は、植木照夫により発案された、掃除理論の集約的公式「掃除の方程式(うえきの方程式)」と「掃除がラクになる法則(うえきの法則)」を基に、幅広く関連知識をまとめた新しい学問の研究サイトです。