キッチンの油汚れ:日常生活に伴うその他の汚れ(油・油脂性の汚れ、水あか・スケール汚れ、その他など、日常生活に伴って発生する様々な汚れ)

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住まいの掃除については、「住まいの健康★掃除マニュアル(掃除方法)」参照ください。



住まいには、ホコリ汚れや生物汚れの他に、日常生活に伴う様々な汚れが付着します。

付着している汚れの正体がわかっている場合とそうでない場合があります。汚れの正体がわからない場合、様々な調査で、汚れの主成分を分析して行きます。

*詳しくは、基礎理論:汚れの知識を参照してください。


日常生活に伴う汚れとして、汚染の頻度や範囲を考慮して、厄介な汚れの代表的なものを2つあげると、調理に伴う油汚れと水廻りに発生する水アカ汚れがあります。

この2つの汚れ、掃除に困っている方も多いのではないでしょうか。

1. キッチンの油汚れ

2. 水廻りの水アカ(スケール)汚れ *別ページにて




1. キッチンの油汚れ

油汚れの形状は、気体・液体・固体があります。

調理に伴い発生する油煙は気体で、レンジフード(換気扇)やキッチンおよび周辺の室内上部を汚染します。

油煙の粒子はとても小さく1〜0.1μm(0.001〜0.0001mm)以下のものもあります。つまり、油煙は室内から発生するPM2.5とも言えるのです。

微細な粒子は、様々な素材表面に付着します。

汚染範囲も広く粘度がある為べたつき、ホコリなどその他の空気の汚れも吸着していく、厄介な汚れです。

また、油煙がたまり集まると液体汚れにもなり、上部に溜まった油が垂れてくることもあります。

さらに、冷えたり乾燥することで個体にも変化します。

当然、形状の変化によって掃除方法にも変化が生じてきます。


調理中に飛び散る油は、付着してすぐは液体なので除去しやすいですが、冷えたり乾燥すると固まり、それを繰り返したり付着量が多いと、かさ高固着物となります。

また、時間が経つと油が酸化して別の物質(経時変化)となり、硬度の変化や素材の損傷を招くこともあります。


*油汚れに限らず汚れ全般に言えることですが、汚れとは様々な物質の集合体でもあり、その主成分により汚れの名前がつけられていると言えます。


キッチンの油汚れも、調理に使用される油など(油脂性物質)が主成分ですが、そこに、ホコリなどの浮遊物質や調理に伴うその他の物質が加わり、乾燥固着します。調理を行うたびにこれを繰り返し、幾重にも堆積して行くことで、かさ高固着物となっていきます。

まるで汚れのミルフィーユ?!


また、経時変化により別の物質に変化して行き、素材に悪い影響(変色・腐食・他)を与えることもあります。


調理用の油が液体のままなのに対して、油汚れが個体になって行くのは、様々な物質の集合体であり、調理用の油とは別物と言えるでしょう。





油汚れによる素材損傷例

①の画像は、レンジフードのシロッコファンに付着した油汚れが、経時変化により頑固な固着仏になっています。

さらに、酸化に伴い素材に錆(サビ)が出ている(損傷)のも確認できます。


②の画像も、レンジフードのシロッコファンに付着した油汚れが、経時変化により頑固な固着仏になっています。

こうなると、掃除用具(物理的な除去力)で力を入れて削り取る、または強力な洗剤(化学的な除去力)で分解して除去することになります。

合わせ技を使うと、それぞれの除去力を弱めることもできるので、素材に優しい掃除になるといえます。


③の画像は、日常的に掃除をしていた所と汚れが長年放置されていた所で、素材の状態が現れています。

手の届きやすい手前の部分は日常的に掃除をしていたので塗装も綺麗です。

奥の部分には長年の汚れが堆積しており、掃除後汚れの下は塗装も剥げて(劣化)います。


④の画像は、固着した油汚れも温めることで分子が活性化し軟らかくなります。

それを応用して、ドライヤーで油汚れを温めることで、拭き取ることもでき、メラミンスポンジも活用すれば、洗剤を使わない掃除も可能になるという実験です。

汚れの性質を理解することで、こんな裏技も考えることができるのです。

状況や環境により、様々に変化する油汚れ。住まいの中でも厄介な汚れと言えるでしょう。

*掃除方法については、「キッチン掃除」を参照してください。

植木照夫の掃除学研究所

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