バルコニー(ベランダ・テラス) 掃除

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その他の掃除については、「住まいの健康★掃除マニュアル(掃除方法)」参照ください。




どこに? どんな汚れ?



*「掃除の方程式」詳しくは、基礎理論 を参照してください。





どこに?:バルコニー(ベランダ・テラス)




どんな汚れ?:バルコニー(ベランダ・テラス)の代表的な汚れ


軽度〜中度の汚れ

土砂・ホコリ等水性の汚れ、排気ガス等油性の汚れ、花粉、虫、微生物、落ち葉、その他


中度〜重度の汚れ

空気中の化学物質や酸性雨等により化学的に経時変化した汚れ

堆積した水アカ汚れ



汚れ原因は周辺の環境と季節

  • バルコニーの汚れは、外部のため自然的要因による汚れが多い。
  • 砂ホコリや花粉、落葉や虫の屍骸、排気ガスや空気中の化学物質、酸性雨、他が考えられますが、その汚れの割合は周辺環境と季節により変わります。
  • 建物の近くに、交通量の多い道があると排気ガスの汚れが強くなり、畑や自然が多いと砂ホコリや落葉等が多くなり、海や川や工場がある等、周辺の環境によって汚れの主成分は変わっていきます。また、季節によっても変化します。
  • 人為的要因としては洗濯物の衣類クズや手あか等でしょう。
  • 汚れは基本的に水溶性の汚れが多く、付着してすぐなら水にも溶けてカンタンに除去出来るが、時間の経過とともに化学的に結合する等頑固な汚れになっていく。





ポイント

  • 掃除の基本は上から下へ
  • 汚れをためると頑固になる!
  • ホコリ類は乾いているうちにハケやブラシ類で払い落とす

★バルコニーの掃除を行う際、付属している「窓サッシ網戸の掃除」の掃除も同時に行うと効率的です。


注意!バルコニーが汚れると?

  • バルコニーから室内に侵入してくる汚れも増える。
  • 排水口が詰まると、排水出来ず雨水等が溢れて、自宅や隣家に被害が及ぶ事も。
  • 溜まった土砂で、植物や虫等の生物が発生する。
  • 洗濯物に汚れがつく事も・・・
  • 落ちやすい汚れも経時変化で頑固汚れに・・・
  • その他




なにを使って?:除去力

(準備する掃除用具と洗剤)

ペンキ用ハケ、ブラシ類(洗車ブラシ・デッキブラシ他)、マイクロファイバータオル、メラミンスポンジ、ピンセット、チリ取り、じょうろ(水使用に制限がある場合)、食器用中性洗剤、バケツ等、プラスチック製のヘラやカード類、他

*水の使用制限について:マンションなどの集合住宅の場合、バルコニーでの水使用に制限がある場合も有ります。

また、ホースを使える蛇口が室内や近くにない家庭もあり、水の使用に制限がある場合は意外に多くあります。

その際は、水を流す際にジョウロやバケツなど水を入れることのできる容器を活用すると良いでしょう。



*水の使用に対して特に制限がない場合は、ホースや高圧洗浄機があると便利です。



使用洗剤:洗面器やバケツなどの容器に、40℃前後のぬるま湯を入れて、食器用中性洗剤を少し入れる。




バルコニー掃除(どのように?:作業方法)


汚れの頻度別:水に使用制限がある場合の方法編



1. 軽度の汚れ〜

場所:全体
汚れ:ホコリ等(土砂・花粉・落葉や髪の毛・PM2.5・他)


作業法

水使用に制限がある場合、「汚れが乾いているうちに除去できるものは取り除く」ことで、後の拭き掃除や床洗浄がラクになります。

ホコリ等の汚れが乾いているうちに、洗車ブラシやペンキ用ハケ等を使い、壁面上部〜下部(給排気口や設備機器類・付属品・室外機等を含む)の汚れを払い落としていき、最後に床やドレン・排水口の比較的大きな汚れをほうき(デッキブラシ又は洗車ブラシも可)で集めて、チリ取りに入れて除去します。

物理的な除去力としては、毛の硬さから柔らかいペンキ用のハケよりも、やや硬い洗車ブラシ〜デッキブラシの方が除去力は高いといえ(固形物や生物および中度の汚れ除去にも使用可能です)、汚れの程度に合わせて使用すると良いでしょう。

また、素材保護を優先する掃除の場合は、弱い除去力から試すと良いでしょう。

*ホウキを使用すると便利ですが、用具が一つ増えるのでブラシ類やハケで代用することも可能です。


ドレンや排水口付近で固まった土砂やホコリ汚れ(かさ高固着物)は、プラスチック製のヘラやカード(使用済)で削り取ります。湿っている堆積した付着力の弱い汚れ(土ホコリなど)にも有効です。

排水口の髪の毛や奥の汚れ等は、ピンセットを使うと便利です。

これらの、乾燥している軽度の汚れ除去作業をしっかり行うと、後の掃除がラクになります。



2. 中度の汚れ 

場所:壁面及び給排気口や設備機器類・付属品・室外機・他
汚れ:払うだけでは落ちない付着力の強い、土砂・花粉・ホコリ類・PM2.5・酸性雨・他


作業法

ハケやブラシ類で払うだけでは落ちない汚れに対して、作業をして行きます。

給排気口や設備機器類・付属品・室外機・他の平滑部分は、水で濡らし固く絞ったマイクロファイバータオルで優しく拭き上げます。

それでも落ちない汚れはメラミンスポンジを水で濡らしタレない程度に絞って優しく擦ります。

凹凸部は洗車ブラシと食器用中性洗剤を水で薄めて使用します。洗剤を使用してブラシ洗浄したときは、最後に水で濡らし固く絞ったマイクロファイバータオルで優しく拭き上げるか、じょうろを使い水で流すと効率的にすすぎが出来ます。


場所:床面の掃除

床面は、中性洗剤入りのバケツにデッキブラシを浸して擦り洗浄します。バルコニーが狭い場合は洗車ブラシでも代用出来ます。

ドレンや排水口等は洗車ブラシの方が、細かい所まで洗浄出来ます。

最後に、じょうろなど容器を使用して水ですすぎ、洗剤と一緒に汚れを流します。

この時、床面に凹凸がない場合はガラスワイパーのゴム部で水を切ると、少量の水でも汚れを取る事が出来て乾燥も早まり効率的です。

多少の凹凸がある場合は、床用のゴムワイパー(カッパギ)があると水はけが速くなり便利です。



3. 重度の汚れ(特殊汚れ)

場所:壁面・床
汚れ:化学的に経時変化した土砂・花粉・ホコリ類・PM2.5・酸性雨・等の混合汚れ


作業法

化学的に経時変化した汚れは、基本的には完全に落ちないと言えます。

付着力も強く、削り作業や特殊な強い洗剤で溶かす等、素材にダメージを受ける可能性も高くなる汚れです。

一般家庭で使用出来る用具や洗剤は限られ、ワイヤーブラシやパッド類等の用具の他、アルカリ洗剤や研磨剤入りの洗浄剤等が挙げられます。




汚れは、時間とともに除去しにくくなるので、日常的な掃除が大切と言えます。

植木照夫の掃除学研究所

掃除学研究所は、植木照夫により発案された、掃除理論の集約的公式「掃除の方程式(うえきの方程式)」と「掃除がラクになる法則(うえきの法則)」を基に、幅広く関連知識をまとめた新しい学問の研究サイトです。