どこに? どんな汚れ?
どこに?:玄関
室内:天井壁面・照明・玄関扉・床・下駄箱
室外:ポスト等の玄関付属品類・天井(庇)・外壁・照明・床
どんな汚れ?:室内の汚れ・室外の汚れ
玄関は、室内と室外の境に有る大開口部です。
なので、室内の汚れと室外の汚れが混合している場所でもあります。
汚れの主成分は、住まい方や季節やその周辺環境により変わります。
基本的に住まいの開口部(窓・バルコニー・その他)は、同じ汚れと言えるでしょう。
室内の汚れ
手あか、ハウスダスト(衣類等の摩耗塵・カビの胞子・ダニのフンや屍骸・花粉・炭素粒子・タバコの煙・人の毛や皮脂・ペットの毛など・浮遊物となる汚れの総称)、液体汚れ、他。
室外の汚れ
空気中に浮遊混在している粉塵・花粉・炭素粒子・PM2.5など、土砂、鳥・ネズミ・虫・カビ等の生物活動による汚れ、雨による汚れ、化学物質や酸性雨等による化学変化汚れ、他。
軽度〜中度の汚れ
土砂・ホコリ等水性の汚れ、排気ガス等油性の汚れ、花粉、虫、微生物、その他
中度〜重度の汚れ
空気中の化学物質や酸性雨等により化学的に経時変化した汚れ
ポイント
- 掃除の基本は上から下へ・内から外へ・挟所から広所へ
- ホコリ掃除→水洗い(水拭き)!:汚れ別作業手順
- 玄関上部→下部→床の順で掃除をすると効率的:部位別作業手順
なにを使って?:除去力
(準備する掃除用具と洗剤)
伸縮式吸着ハタキ、ペンキ用ハケ、ブラシ類(洗車ブラシ・デッキブラシ・ツインブラシ他)、マイクロファイバータオル、メラミンスポンジ、ホウキ・チリ取り、食器用中性洗剤。*バケツ等(水洗い用)、プラスチック製のヘラやカード類(かさ高汚れに使用)、他
水洗い用:バケツに40℃前後のぬるま湯を入れて、食器用中性洗剤を少し入れる。
水で流すための用具
玄関の床の汚れは、室内の汚れだけでなく外の土砂や小石等の汚れも混ざり、ラクな掃除方法としては「水で流す」があります。ただし、各住まいの環境により水があまり使えない(水の使用制限)場合もあります。
水を多く使用出来る場合:ホース&各種アタッチメント、他
水があまり使えない:じょうろ、ペットボトル、他
玄関掃除(どのように?:作業方法)
玄関部位別編
玄関上部→下部→床の順で掃除をすると効率的
1. 玄関上部
場所:天井・壁面・照明・他付属品
汚れ:ハウスダスト・空気中に浮遊混在している粉塵・花粉・炭素粒子・PM2.5・他
作業法
玄関のドアを開けて換気してから始めます。
玄関内外ともに、付着しているホコリ等の汚れが乾いているうちに、伸縮式の吸着ハタキや洗車ブラシやペンキ用ハケ等を使い、上部から下へ汚れを払い落としていきます。
「室内から室外外へ」掃除し、「挟所から広所へ」を考えると、下駄箱の中のホコリ取りを始めに行うのも良いでしょう。
この作業をしっかり行うと、その後の掃除を含め効率的でラクになります。
状況により、ホコリ払いの後に水拭きをします。水拭きについては次項の玄関下部にて説明します。
*高所作業の注意
上部の掃除は高所でもあるので、踏み台や脚立にのり作業するよりも、吸着ハタキ等の伸縮式用具を使い床に立ったまま掃除が出来ると、転落のリスクを軽減出来て掃除もラクです。
ただし、付着してすぐは吸着ハタキ等の軽い除去力で汚れが落ちますが、付着後放置時間の経過とともに頑固な汚れへと変化する事もあるので、汚れをためすぎないようにしましょう。
ポイント
用具が働いてくれるので、扱う人は力を入れず優しく払い落とす事がポイントです。吸着ハタキに芯が当たるのを感じたり、ブラシの毛が曲がってしまうのはNGです。
2. 玄関下部
場所:壁面付属品・ドアノブや鍵部・ポスト類・他
汚れ:ハウスダスト・空気中に浮遊混在している粉塵・花粉・炭素粒子・PM2.5・他
作業法
ホコリ払いは上部と同じです。水拭き掃除は、水で濡らし固く絞ったマイクロファイバータオルで優しく拭き上げます。
それでも落ちない汚れは、メラミンスポンジを水で濡らしタレない程度に絞って優しく擦ります。
角や端や凹凸部はブラシを使用し、油脂性の汚れがある場合は食器用中性洗剤を薄めて使用します。
洗剤を使用した場合、仕上げに垂れ跡や洗剤成分を残さないためにも、水で濡らし固く絞ったマイクロファイバータオルで優しく拭き上げます。
3. 玄関床
場所:床
汚れ:土砂・花粉・ホコリ類・PM2.5・酸性雨・他
作業法
掃き掃除
床が乾いているのを確認して、室内側から外の床へ、ホウキで掃き掃除します。
拭き掃除
掃き掃除の後、汚れが気になるなら拭き掃除をします。
水で濡らし固く絞ったマイクロファイバータオルで優しく拭き上げます。
それでも落ちない汚れは、メラミンスポンジを水で濡らしタレない程度に絞って優しく擦ります。
角や端や凹凸部はブラシを使用し、油脂性の汚れがある場合は食器用中性洗剤を薄めて使用します。
ドア下枠のステンレス等は、素材をよく見ると規則的に横線の模様が入っているものを「ヘアライン」と呼びます。
この場合、ヘアライン(ステンレス)の目に沿って作業を行う事が基本となります。
ないものは、傷がつきやすいので、弱い除去力(物理的・化学的除去力)から試していくと良いでしょう。
水洗い(ホースが使用出来る場合)
ホースで床を水洗い出来るのなら、作業自体は速くてラクです。
ホースを使用する場合は、床材の耐水性や排水状況を考えて、出来る環境であるか確認してから行いましょう。
ホースにガンタイプのアタッチメントを付けて、水圧をかけながら吹出し口を扇形にして床に向けると、ホウキのように土砂やホコリ等を掃きながら流してくれます。
落ちない汚れは、デッキブラシや洗車ブラシで擦ります。
油脂性の汚れがある場合は食器用中性洗剤を薄めて使用します。
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